2012年5月10日木曜日

僕の日常の行く先に。

いつもこのブログに楽しそうな事ばかり書いていますので、
「奴、学校を作るという事をすっかり忘れてバカンスを楽しんでいるんじゃないのか?」
なんて思われてるかも知れませんが、そんな事はありませんよ、ええ。(汗)
ちゃんと色々、進める事は進めております。

昼は言語の勉強、残りの建物の工事、夜は村人とのコミュニケーションの為カフェーニオンで杯を交わす・・・って、説明するとどーしても楽しんでいるよーにしか聞こえませんが、これも大事な事なんです、本当ですよ。
こーした地道なコミュニケーションが村人との信頼を築く大事な活動なんです。















ああ、どうみても楽しい写真にしか見えない・・・。

とまぁ、僕は大体上記の様な日々を過ごしているのですが、他にも滞在の為の書類の申請など、警察に行ったり役所にいったりしてる訳です。
これがけっこう、いや、すごく大変な作業でありまして。

国が変わるとやり方も法律も変わり、様々な困難が立ちふさがります。
まさに今もそうで、日本のギリシャ大使館(すごくお世話になりました。)に言われた事と、ギリシャの国内での滞在許可の申請の方法がまったく違うので、なんとか一年の滞在許可がとれないか試行錯誤している所です。(なんでそーなる、と言いたい。)

その為に一山超えて大きな街の役所を何とか探し出して申請にいったり、町役場ににギリシャ語、英語の辞書を抱えて現状の説明に行ったり、村の協力者の所に相談に行ったり、としている訳です。
















「悩みの大テーブル」困難があるといつもここで突っ伏して考え事をする。


でも、ただ困難な事だけではありません。
つい一昨日、こんな事がありました。

役所関係を回りきり、どうしても滞在許可が取れなくて悩んでいたある日、僕は村の中を散歩していました。
ちょうど教会を超え、見晴らしの良い丘にさしかかった頃、村人のヨルゴと会いました。彼は自分の家を工事中で、ホコリまみれで作業をしている最中でした。
僕はヨルゴと挨拶を交わし、軽く話をしている時、ふと今の困難な状況を伝えました。
すると、ヨルゴは「よし解った」といい、僕にこう伝えました。

「明日一緒に街にあるエフォーリア(役所)に行こう。そして私がギリシャ語の話せないお前の代わりに説明してやる。だから明日09:30にここに来い。それで少しコーヒーをのんで出発からしよう。解ったかい?」

例えば日本に、日本語もほとんど知らない外国人がふらっと棲みついて、困難に直面した時、こんな風に手を差し伸べてもらった人はどれぐらいいるのだろう?
次の日の自分の仕事をほっといて、ほとんど素性も知れぬ人を助ける人がどれだけいるだろうか?

そして僕は次の日一緒にエフォーリアに行き、手続きを手伝ってもらいました。
長い時間、僕の事を伝えてくれ、書類の書き方を丁寧に説明してくれました。
そして次の日、僕は滞在にどうしても必要だったTAXナンバーを取得することが出来たのです。

これは僕一人ではどうする事も出来なかった事です。僕はTAXナンバーがとれた事よりも、ヨルゴが手伝ってくれた事がとても嬉しかった。
この様に付き合ってくれるヨルゴが、彼の持つ価値観がとても素晴らしいと感じました。


私たちの活動は地球温暖化防止を訴える事と言っていますが、本当に行いたい事はこういう素敵な人間関係を広げて行く事、社会の価値観を変えていく事です。

地球温暖化は嘘だ、本当だと言う議論をする前にその因果関係が少なくとも存在する限り、そしてそれによって苦しんでいる人がいる限り、石油消費量を押さえよう、だって苦しんでいる人がいるんだろ?そんなかっこいい台詞を言える人を増やしていきたい、それが私たちの活動です。

どうでしょう、私がサボっていない事をこれで少しは証明出来たでしょうか?(笑)
と、まぁこのような感じで僕は様々な人に支えられ、なんとか村の中でやっていってます。
困難が減る事はありませんが、この様な熱い関係が築けるなら困難も悪いもんじゃないな、と思う今日このごろです。
さて、今日も暑いのでコーラ飲みにいこ。あっ、間違えた、語学勉強に行こう!
















では
SEE YOU SOON...













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